家と育児の関係
鴨居にぶら下がる、押入を自分の部屋にする、階段の手摺りを滑り台にする、お母さんが悲鳴をあげてしまうような子供たちの行動。ダメって言っても欲望を抑えられないのが子供心なんですよね。
でもそれってどうしてダメなんでしょう。それはきっと危険だから。鴨居も手摺りもぶらさがったり滑り台にすることを考えて施されていません。大人から見れば当たり前のことですが、子供たちにすると家の中なんて、つまんないとこなのかも知れません。
ものすごくおもしろそうなものがある、おもしろいことを思い付いたのにダメだなんて、ストレスが溜まりますよね。
でも子供たちのこういった行動も、どうやら思春期までのようです。
最近、育児をテーマにした家づくりがにわかに脚光を浴びています。その多くは家族のコミュニケーションを重視した家づくりを提唱するもので、教育や躾は親と子のコミュニケーションと関係が深く、良好なコミュニケーションを育む工夫を、家のプランニングに落し込んで提案しています。教育や躾と言っても、礼儀正しく勉強のできる子が育つということではなく、コミュニケーションを通して、相手のことを理解し思いやる心や、自由に物事を発想し工夫するといった考える力を養うものです。
暮らしを楽しむ工夫を
話を戻して、鴨居や押入を遊び場にするということも、自由な発想であり遊びの工夫と捉えることができます。子供の将来にとってプラスになることであれば、少し家づくりも遊びの工夫をしてみてはいかがでしょう。
例えば、リビングにポールを1本設置するとか、剥き出しの梁からブランコやハンモックを吊り下げるとか。鴨居や手摺りで遊ぶより興味深い所を家の中に作ることで、お母さんが危険と感じる遊びを回避できるのではないでしょうか。
「子供たちは何をするかわからないから怖くて目を離せない」を「子供たちは何をするかわからないからおもしろくて目を離せない」に変えることができれば、きっと家の中がもっと素敵な空間になります。


